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リネージュIIインタールード![]() ストーリー 混沌の時代、その時代を一言で定義するのは難しい。 ある予言者は、「いつの日か訪れる混沌の時代」という表現を使い、歴史家の中には「混沌の時代はまだ終わっていない」と言う者もいる。 人によって解釈は異なるだろうが、筆者は混沌の時代の定義を「権力体制が揺さぶられた時期」と見ている。より具体的な混沌の時代を語るなら、恐らくギラン城の攻防戦からギラン会合までだろう。 エルモアデンから受け継がれた王権と貴族勢力は、この時期より多様化されはじめるが、その反面に複雑化され混乱も招き入れた。これはエルモアデンの崩壊時に現れた、教権の分離やアデン創世記に登場した各クラスギルドの権力分離とは異なるものである。 「混沌の時代」の幕開けであるギラン城攻防戦は、一介の盟主君主、または一介の冒険家でさえも王権を狙うことができるということを大衆に示した。多くの冒険者と血盟が城の権力頂点の座を狙い、また、これらの勢力を利用して力を集めようとする決死隊も登場したのである。城を所有することで得られた権力は、血盟へより一層強大な力を与えるようになり、他の権力集団と手を結ぶことでさらに力を蓄えつつ、内部の体系的なシステムを構築していった。英雄と魔剣の登場は、血盟組織の関心を決死隊から遠ざけた。血盟は、当初権力のために、次にはその権力を利用しようとする決死隊の理想の下に団結していたが、その後には英雄や魔剣の名の下に集うようになった。 彼らはこの時期に入って急増したモンスターとの戦いで頭角を現すようになり、ギランの暴君アンタラスやゴダードの主であるヴァラカスでさえも血盟の旗の下では退かざるを得なかった。血盟とはまさに既存の王権に代わる、新しい権力体型になろうとしていた。 なぜ権力は、王権から血盟へと移り変わったのか。長い歴史の瞬間を教訓にしその最大の原因を考慮してみると、貴族を中心とした華麗で贅を尽くした権力体制が当時の時代背景に合わなかったこと、そして王権には強悪なるモンスター群の出現による治安の悪化を治め、市民の安全を約束する力が無かったことが挙げられる。しかし血盟の決死隊にはこの力が備わっていたのである。血盟はこのように無力であった王権に雇われた力であり、いつもそうであるように、その力は自らの道を歩き始め王権から独立するようになったのである。 これがこの時代の人々の一般的な考えだが、筆者の考えは異なる。 確かに血盟の成長が発端となったのは事実ではあるが、それだけでは英雄と魔剣の登場など、すなわち「ギラン会合」と呼ばれる各種族の長老たちの召集と権力意識、そして、そこで話し合われた謎の「六番目の種族」について説明することはできない。 筆者は、確かにこの時期に発見された太鼓の島の強力な生物、そしてギラン会合の産物とも言える幻影兵器や製錬技術など、これらの全てが同じ方向性を示していると考える。 なぜ青い服を縫った女性は、この時期に各種族の長老を召集したのか。 なぜこの時期に冒険者たちは血盟という支持基盤と、幻影兵器という大量生産された兵器を手に入れることになったのか。 なぜこの時期に六番目の種族が時代の隙間から姿を現したのか。 この問の答えは、この時代を代表するあらゆる種族からなる冒険者、野心家、そして血盟などの勢力集団などから窺い知れると考える。 |
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